著名人の方の大腸がん報道をきっかけに
- rittonaisikyo
- 7月28日
- 読了時間: 2分
最近、著名人の方が大腸がんを公表されたり、闘病について報じられたりするニュースを目にすることが多くなりました。
こうした報道をきっかけに、「大腸がんは他人事ではない」と感じた方も多いのではないでしょうか。
大腸がんは増えていると言われていますが、高齢化が進めば、がん全体の患者数は増える傾向にあります。そのため、単純に患者数や死亡者数だけを見ると、実際の状況を正しく評価することはできません。
そこで用いられる指標が「年齢調整死亡率」です。これは年齢構成の違いを補正して比較する指標ですが、大腸がんの年齢調整死亡率は、実は緩やかながら減少傾向にあります。
一方で、胃がんなど他のがんでは年齢調整死亡率がより大きく低下しているため、相対的に大腸がんが目立つようになってきています。
では、なぜ大腸がんでは改善のスピードが緩やかなのでしょうか。
理由はいくつかありますが、その一つは検査へのハードルにあると私は感じています。
乳がんや子宮頸がんは検診の普及や著名人による発信などをきっかけに、検査を受けることへの意識が高まってきました。
また、胃がんは胃カメラ、肺がんは胸部レントゲンなど、比較的受けやすい検査によるスクリーニングが広く行われています。
一方、大腸がんの精密検査は大腸カメラです。
「以前受けたときにつらかったから、もう二度と受けたくない。」「知人から大変だったと聞いて、不安で踏み出せない。」
診療をしていると、そのようなお話を伺うことは決して少なくありません。
しかし現在では、内視鏡機器や挿入技術の進歩に加え、鎮静剤を使用して眠っているような状態で検査を受けられる施設も増えています。
実際に検査を終えた患者さんからは、「思っていたより楽だった」「これならもっと早く受けておけばよかった」というお声をいただくことも少なくありません。
大腸カメラは、大腸がんを早期に発見するだけでなく、将来がんになる可能性のあるポリープを切除することで、大腸がんそのものを予防できる可能性がある検査です。
著名人の方の報道を、不安だけで終わらせるのではなく、ご自身の健康について考えるきっかけにしていただければと思います。
「検査を受けるべきか迷っている」「まずは話だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です。
一人ひとりに合った検査方法をご提案しますので、どうぞお気軽にご相談ください。
栗東内科・内視鏡クリニック
院長 三好薫人




